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幹細胞は、赤ちゃんの血液をつくるだけではありません。大人の体に戻せば、大人の細胞もつくってくれます。
たとえば、血液の難病(血液のがんといわれる白血病や悪性リンパ腫、赤血球がなくなる再生不良性貧血など)にかかってしまった人の体へ幹細胞を戻し、正常な血液細胞をつくってもらう、といった具合に病気の治療に使うことができます。これが幹細胞移植とよばれる治療です。
臍帯血は幹細胞移植のための、大切な供給源なのです。
臍帯血をつかった幹細胞移植の一番のメリットは適合率が高いという点です。
血縁のない人の間では、移植時の適合率は数百〜数万分の1と非常に低いですが、臍帯血であれば、兄弟間では4分の1の適合率、両親においても血縁のない人に比べて高くなります。
もちろん生まれてきた赤ちゃん本人には、拒絶反応のない、安全な移植となります。
また、臍帯血は未熟な細胞なので免疫細胞の割合も低く、移植後の副作用をおこす可能性も低いといわれています。
臍帯血はへその緒の中にありますが、へその緒はお母さんの中にあります。では臍帯血はお母さんのものなのでしょうか。
正解は赤ちゃんのもの。だから臍帯血の血液型は、赤ちゃんの血液型と同じです。
気になるのは ABO血液型ですが、ほかにも白血球の血液型があります。拒絶反応は白血球が引き起こします。
本人の臍帯血は白血球の血液型が同じなので、当然、拒絶反応がありません。
ところが、不思議なことに、お母さんと赤ちゃんの間で、白血球の血液型が違っていても、拒絶反応が起きないこともあると最近ではわかってきました。母と子は、免疫的にも強いきずなで結ばれているというわけです。